展覧会

《書記》(1947年)

同時展示

第4回企画展

女たちーまなざしの先

9月1日~2019年1月26日            

人物画を得意とした永井潔にとって、女性の魅力をありのままに捉えることは、尽きせぬ関心の対象でした。本企画では、1930年代半ばから1950年代にかけて制作された14点の女性像を展示します。

1945年の終戦をはさんで、女性の社会的立場は劇的に変わりました。『書記』(1947/油彩)は、その象徴的な作品。会議に臨む女性のまっすぐな視線からは、新憲法によって男女同権を獲得した女性の躍動感が伝わってきます。一方で、時代に翻弄された女性たちも多くいました。戦死した息子に祈りを捧げる母親を描いた『暗い部屋にて』(1955年頃/油彩)、戦後の混乱期に起きた「松川事件」の被告の姉を描いた『松川覚書』(1950~1954年/油彩)は、苦悩を背負って生きる女性の深い表情が印象的です。高度成長期に向かう日本を下支えした女性労働者の逞しさが感じられる『にこよんの女』(1955/油彩)、近所に住む少女たちのあどけない美しさが輝く『みはるちゃん』(1957/油彩)、『少女像』2点(1955年~1959年/鉛筆)。また、『縫い物をする女性』(1930年代半ば~1950年代/油彩)、『裸婦』(同/油彩)、『緑の服の女性』(同/油彩)、『青い服の女性』(同/油彩)、『世田谷のお嬢さん』(同/油彩)、『三人の女たち』(同/水彩)、『振り向く女性』(同/鉛筆) も武田恵理氏(文化財保存修復スタジオ)の修復によって甦り、今回初の展示となります。

戦中、戦後、高度成長期という目まぐるしい時代を生き抜いた女たちは、まなざしの先に、どんな「明日」を見据えていたのでしょうか。

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1階「絵のあるカフェ」では、小学生全集69『ペローどうわ おやゆびこぞう』(1955年/筑摩書房)より、「赤ずきん」「森のねむりひめ」「青ひげ」「長靴をはいたねこ」など8作の挿絵原画44点を展示します。*カフェご利用の方のご観覧に限らせていただきます。​​

​過去の展覧会

第1回企画展 永井潔アトリエ館オープン記念

​永井潔のすゝめ

2017年4月​15日~7月29日

アトリエ館のオープン記念となる本展では、評価の高い人物画を中心に、1940年代から2000年代にかけての主要な作品をご紹介いたします。

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