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第3回企画展

男たちー物語る顔

2018年3月3日~7月28日              

永井潔は生涯にわたって多くの人物画を描きましたが、今回は1930年代半ばから1940年代に制作された男性像を中心に展示します。

この時期は、日本が戦争に向かって突き進み、敗戦とともに民主主義を迎えた激動の時代でもありました。永井潔の描いた「男たち」にも、時代の空気が色濃く反映されています。

『蔵原惟人氏像』(1947)のエスキース2点(鉛筆)は、読売新聞で年度ベストスリーに選ばれた秀作油彩の下絵で、戦後の文化運動を率いた蔵原惟人氏の新時代に向かう意志と知性をとらえています。『帽子の少年』(1930年代半ば~1940年代/油彩)の溌剌とした横顔にも解放感と希望が感じられ、戦後まもなくの作品ではないかと想像されます。『頬づえをつく青年』(同/鉛筆)、『二人の男(男性二人像)』(同/油彩)、『帰還した日』(同/油彩)にも、「民主主義」という新たな世界で物思う男たちの内面が窺えます。『開襟シャツの男』(同/油彩)がどこか暗く哀感を帯びて感じられるのは、『軍服の男』(1942年/油彩)のように戦時下に描かれたものだからかもしれません。永井自身が戦闘で重傷を負い、兵役の合間に「絶筆になるかもしれない」と思いながら、寸暇を求めて絵を描いた(自著 『あの頃のこと今のこと』)心情もそこには反映されたでしょう。

ほかにも『少年工』(1943年頃/油彩)、『コマ絵描き』(1958年/油彩)など、総勢14人の男たちが時代を超え、何かを語りかけてくるはずです。

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《キャップの少年》

同時展示

1階「絵のあるカフェ(et café)」では、『外とう・鼻』『信号・赤い花』(偕成社)の挿絵原画を展示しています。

​*カフェご利用の方のみのご観覧に限らせていただきます。

​過去の展覧会

第1回企画展 永井潔アトリエ館オープン記念

​永井潔のすゝめ

2017年4月​15日~7月29日

アトリエ館のオープン記念となる本展では、評価の高い人物画を中心に、1940年代から2000年代にかけての主要な作品をご紹介いたします。

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