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永井潔アトリエ館について 

永井潔(1916~2008)は、生涯にわたってリアリズムを追究した画家でした。それは、90歳記念展に寄せて彼自身が記したように、「かけがえのない実存に似せることを第一義にすれば、すべては肖像に傾く。世界の新傾向に素早く反応するような方向には、私の興味は遂に拡がらなかった」からでしょう。

 

人物を、静物を、風景を、彼は目の前にある「かけがえのない実存」として描き続けました。また、現実と芸術との関係をどうとらえるかは彼の生涯の関心事であり、それが彼を芸術論や反映論の執筆へと向かわせました。

 

永井潔アトリエ館は、彼の制作と生活の拠点であった練馬区の住居を改造し、アトリエのある中2階を展示スペースとして公開したものです。ここでは、その期間に開催されている永井潔の企画展をご覧いただけます。また、著作、関連グッズも販売しています。1階には「絵のあるカフェ(et café)」があり、永井潔の水彩画、挿絵を中心に展示しています。

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