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展覧会
第12回企画展
遠くへ行きたい!
日本の里山へ ハバナへ ロンドンへ
2025年10月4日〜2026年7月25日 毎週土曜日
2月は休館。年末年始は休館。

この絵に入って歩きたい!―――そう思わせるのが永井潔の風景画。どの作品にも、「描きたい!」と思った当人の感動が、静かに息づいているからでしょう。日本の里山にも、彼はたくさんの美を見出していました。
移ろう時間や四季の変化をとらえた「原村の夏」(同)、「山里の秋」(同)、「夕映え」(同)。実りをもたらした人と自然への感謝は「収穫」(同)、「山里の秋」に。里山での生活を想像させる「高台の家」(同)、「木もれ日の道」(同)など、永井が描く里山には、人と自然が共生する、やさしい時間が流れています。
同時に展示されるのは、ハバナ、ロンドンを訪れた際の旅情あふれる作品たち。
「モロ要塞」(1986年/水彩)の白い存在感、ヤシ葉の屋根下に集う人々が楽しげな「バラデロビーチのバー」(同)など、ハバナでの14点には常夏の島が鮮やかです。
ロンドン滞在中の作品からは、ホームステイ先でお世話になった女性の人柄が漂う「未完のエレーナ」(1991年/水彩)、「エレーナの裏庭」(同)など3点。
近くでも遠くでも、「人と風景」を追い続けた、絵描きの旅をご堪能ください。
◀︎原村の夏(部分)


▲エレーナの裏庭
▲ハバナの灯台














